オススメの(ムック)本

 臨床心理学の第一人者であった河合隼雄氏のムック本『河合隼雄 心の処方箋を求めて』が、なんと50ページもパワーアップされて増補されて新出版されました。「ラストインタビュー」も載っています。下の写真の左上のモノクロ表紙の方が新版です。写真の下段の左は日本箱庭療法学会編集の『河合隼雄と箱庭療法』で右はユング心理学会編集の『日本における分析心理学』です。この二冊は心理臨床に特化したものですが両者共に河合隼雄追悼号です。

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 私の場合、大好!が昂じて河合隼雄信者といえそうなレベルですね。そのせいか彼の書いた同じ本が2冊家に見つかったりすることも珍しくありません。前に読んだのを忘れてまたうっかり買ってしまっただけのことという話もありますけど。。

 この『河合隼雄 心の処方箋を求めて』は表紙のモノクロの河合さんの写真が目立って眼に飛び込んできました。「お、新作かな」と思って買って帰りながらに、前にも似たようなのがあったなぁと思い出しましたよ。でも50ページ増補されていれば河合信者なら買わねばなりません。すごいいろいろ盛りだくさんの本です。巻頭には河合さんの小学生時代の家族との写真も挿入されています。谷川俊太郎、瀬戸内寂聴、東儀秀樹、わかぎえふさんとの対談も載っています。また様々な分野の方の、河合隼雄本人や彼の著書についての寄稿文や評論があります。心理専門でない方がほとんどです。

 これはぜひ、信者とまで行かなくとも河合隼雄さんが好きな方にはお知らせしなければならないな、と思ってブログアップしました。河合隼雄に興味ある人にオススメの一冊です。

 5月3日追加 :今日スタバでこの新版の増補された部分にあるノンフィクション作家 柳田邦男のエッセイ『私の「人生の師」河合隼雄先生へ』を読んだ。といっても拾い読みです。それでも思わず涙が出てしまいました。そこには河合先生のこと、自死なさった息子さんのこと、そして自らが取り組んだ内観研修体験を中心に書かれています。・・・・言葉になりません。河合先生もちろんステキだけど、柳田さんもすごい素敵です。

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