「心理療法論」その2

 伊藤良子先生の「心理療法論」を読み続けている。

 前回伊藤先生の著書は深くて骨太、と言ったが今回はさらに情熱で熱くも感じた。私の勝手な受け取りではあるけれど、本当に大切なものを守って世の邪悪なものと戦っているようにさへ思えて感動で涙が出た。

心理療法論(伊藤 良子, 学術選書 053 心の宇宙 7)| 京都大学学術出版会
心理療法の「個別性」から何を導くか。まず、心理療法の始まりから終結までに生じるさまざまな事象を考察し、その本質にかかわる重要な要素としての「言葉」に焦点を当てる。さらに、心理療法に現れ出てきた事象を基盤にして人間の生成過程を理解するという臨床人間形成学の立場から、神経症・境界例・精神病を病むという人間存在のあり方の本質...

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