河合隼雄ファン必見!すごいステキな本です。河合隼雄ファンだけでなく小説好きな人にもお勧め。いやいやどなたにもお勧めの一冊です!
2006年6月15日に小川洋子さんと対話した河合先生最後の対談本です。河合先生はその二ヶ月後2006年8月17日に脳梗塞で倒れて入院しました。そのためこの本の後半部は対談でなくて小川洋子さんの「少し長すぎるあとがき」となっています。でもさすが作家というか小川洋子さんのさらりとした抑え気味の表現でなされたすごいステキな、只の後書きとはいえないあとがきです。その良さをもうちょっと詳しく書こうと試みましたがいろいろありすぎるせいか言葉にできませんでした。
私が一番気に入ってオレンジ色マーカーひきまくったのは、カウンセリングや心理療法の根幹にして全てである共感(寄り添う・傍にいること)の真髄について河合プロが平易な言葉でうまいこと表現しているところです。 人を解る(共感する)ということがどんなことなのか、どんなに大変な作業なのかがより具体的にわかります。
160ページ弱の薄めの本で読みやすいです。あなたもぜひ手にとって読まれてみてください。
参考図書
『生きるとは、自分の物語をつくること』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター
小川 洋子,河合 隼雄『生きるとは、自分の物語をつくること』の感想・レビュー一覧です。電子書籍版の無料試し読みあり。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。
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