宮沢賢治ファン必須の特集本!

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 私はしばらくは本を読まないと決めているのです。でも買うだけは買ってしまうので積読本がかなりの数たまってきましたよ(^_^;)

 いや、そんなことより何より!宮沢賢治ファン必須のムック本が出ました!凄い!なんと妹トシが亡くなった時を詠ったあの「永訣の朝」の直筆の原稿が生々しく載っています。涙なしには読めませんね。

 今まである宮沢賢治の特集本では最高の出来栄えだなと、素人の私にさえも納得の逸品本です。

 賢治作の詩がメインでいくつか載せられています。また当時の賢治関連物を写真に撮ったセピアカラーものが数多く載せてあってそれがまた良い雰囲気をかもし出してるんです。編集者後記に「本書は文学者の姿だけではなく、実践者としての賢治の姿を探ってみた・・・」とあるように今までにない切り口によるテーマで、この本に厚みをもたらしています。

 賢治の有名な「雨ニモマケズ」や南妙法蓮華経の書かれたノートは他のムック本にもよく載っていたりしますよね。でもこの『別冊太陽 宮沢賢治 おれはひとりの修羅なのだ』はそんなレベルではありません。手帳はもとより、多くの書簡やノート。直筆の草稿のいろいろや、原稿用紙の表裏に書かれた動物たちや素描の絵。他には亡くなる二年前に書かれた遺書までなど、生の宮沢賢治が満載です。製作者は宮沢賢治の関連施設を頑張って全部回ったんじゃないかしら。本のデザインやレイアウトがちょうど良い感じで、それこそ資料館に行って見たりするよりずっと宮沢賢治の世界に入り込みやすいかも。

 そうそう、後に「グスコーブドリの伝記」となった「グスコンブドリの伝記」の草稿の第1葉が載ってます。古びているせいだけでなく、賢治自身が縦線で消したり追加文を挿入したりなど手直しした所がいっぱいあって、お世辞もいえない程の汚い草稿です。私は以前にこれと同じように、手直し箇所がいっぱいある「銀河鉄道の夜」の草稿を他の本で見て「なんだ宮沢賢治はこんな下手な文字であんなステキな物語を書いていたんだ。じゃあ私も自分の字を下手だとか嫌うのはよそう」と思えましたね。そして長年の字下手クソコンプレックスがスッキリ解消されました。もしかして賢治の文字がペン習字のお手本のような綺麗な文字だったら私はこんなにもは賢治好きになっていなかったかも。なんか味があるというか親しみが持てるというか。この文字も宮沢賢治なんですねぇ。

 ところでこの本には登場しませんが、私が「これはお経にするしかない」とまで思ってしまった、素晴らしい男の生きざまと、山の自然に現前する仏法の世界。そんな賢治作の物語『なめとこ山の熊』もお忘れなく!こちらはネットの青空文庫でただで読めますので。

★参考サイト:『別冊太陽 宮沢賢治 おれはひとりの修羅なのだ』『青空文庫 宮沢賢治 なめとこ山の熊

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